私たち時計修理工房が、日に20本ほどお預かりする時計のうち、かなりの割合でIWCが含まれています。故障の症状は様々ですけれども、基本的に時計内部の油が切れることによって、動作が滞るものがもっとも多く、次にリューズの故障が目立ちます。

いずれにせよ、修理にかかる費用は決して安くありません。おそらく正規店での修理よりは、手頃なお見積もりをご提案差し上げていても、予定外の出費に懐を痛めるお客様に対して、やはり申し訳ない気持ちを抱かざるを得ません。そこで、私たち時計修理工房は、お客様に自信をもってお勧めできる「IWCの保険」を探し始めました。

私たちの調べ方が宜しくなかったのかもしれませんが、結果としては、いま日本国内でIWCを専門にした保険は見つかりませんでした。保険会社によっては、携行品損害保険に該当するものもございましたが、正直に申し上げてコストパフォーマンスに優れないものが大半です。つまり、もともと何らかの家財保険の類に加入なさっている方の中には、たまたま時計も対象になっていることがあるということです。それはそれで良いでしょう。

問題は、お客様のIWCが万が一のときに、しっかりと補償される内容であるかということです。また、一般的な家財保険は、時計が壊れてしまったときに、煩雑な手続きが求められて、途中で諦めてしまわれるお客様も多くいらっしゃるのです。それは誠に、勿体無いことだと思います。

最終的に、私たち時計修理工房は「IWCの保険」として、クレディセゾン社が発行している「セゾンパール・アメリカンエクスプレス」というクレジットカードに付帯できる「暮らし・持ち物あんしんプラン(http://hoken.saisoncard.co.jp/svp/life/)」がもっとも良いという結論に至りました。理由は下記の3点です。

  1. 対象となる時計の種類、数量に制限がない。さらにスマートフォンやタブレット端末、パソコンなどの破損も対象となる。(「保険の概要」のページをご覧ください。
  2. 月額300円というコストパフォーマンスに加えて、お客様の好きなタイミングで解約できる。「3つのカード」のページをご覧ください。
  3. ほんらいクレディセゾンさんから弊社に支払われるインセンティブを、お客様の修理費用に割り当てられる。「特典」のページをご覧ください。

私たち時計修理工房は、この付帯サービスをお客様にご提案することについて、あらかじめクレディセゾンさんに相談を差し上げ、積極的な利用にご理解を頂戴しています。修理屋が保険を扱う、ということはお客様にとってのメリットが大きいことは、自動車保険を想像していただければ分かりやすいでしょう。

また私たち時計修理工房は、お客様が保険に加入なさっているかどうかを常に把握をして、不定期にIWCをはじめ、お客様の携行品にトラブルがないかをお尋ねしたいと考えております。全ては、お客様の大切なお時計を、長くお楽しみいただきたい、その一心にございます。

何とぞご検討のほど、宜しくお願い申し上げます。

株式会社修理工房
専務取締役 岸孝政(きしたかまさ)